
アンコールワットを見学するには、「アンコールパス」という入場券が必要です。公式サイトの料金は、1日券37ドル、3日券62ドル、7日券72ドルです。
この記事では、券種の選び方、購入方法、営業時間、子どもの扱い、別料金の遺跡、在住者向けの無料パス、服装などの注意点を、公式情報を優先してまとめました。料金やルールは変わることがあります。出発前に公式サイトで最終確認してください。
1. アンコールパスの料金一覧
| 種類 | 料金 | 有効期限(公式表記) |
|---|---|---|
| 1日券 | 37ドル | 1日 |
| 3日券 | 62ドル | 7日 |
| 7日券 | 72ドル | 30日 |
- 写真:1日券と3日券と7日券は、本人確認のための顔写真がチケットに印刷されます(公式)。
- 3日券の有効期限:公式サイトでは「7日」と表示されています。他サイトの「10日」という記述は、以前の情報の可能性があります。購入画面の表示で確認してください。
- 利用日の選び方:3日券は7日以内に3日分、7日券は30日以内に7日分を使う仕組みです。連続して使う必要があるとは案内されていません。
- 料金は米ドル建てです。公式の案内に、円での支払いは見当たりません。
2. アンコールパスで入れる場所と、別料金の場所
公式サイトによると、アンコールパスで50か所以上の遺跡に入れます。
- 小回りコース:アンコールワット、プノン・バケン、バイヨン、タ・ケウ、タ・プロム、バンテアイ・クデイ、スラ・スランなど
- 大回りコース(3日券・7日券で楽しめると案内):プレア・カーン、ニャック・ポアン、タ・ソム、東メボン、プレ・ループなど
ベンメリアとクバール・スピアン
アンコールパスを持っている人は、ベンメリアとクバール・スピアンのために別に払う必要はありません。入口でパスを提示するだけで入場できます。当社でも、アンコールパスで実際に入場できることを確認しています。
公式サイトで販売されている単独券は、アンコールパスを買わずに、その遺跡だけを見に行く人向けです。
| 遺跡 | 単独券の料金 | 単独券を使うのはこんな人 |
|---|---|---|
| ベンメリア | 10ドル | ベンメリアだけを見に行く人 |
| クバール・スピアン | 5ドル | クバール・スピアンだけを見に行く人 |
ベンメリアだけを見る日帰りなら、単独券(10ドル)で十分です。アンコールワットなど主要遺跡も見るなら、アンコールパスが得です。
コーケー遺跡は別券
コーケー遺跡は、アンコールパスでは入れません。公式サイトで別の遺跡群として、1日券15ドルで販売されています。
トンレサップ湖のチョンクニア水上村を訪れる場合は、別にボートチケットが必要です。
3. どのチケットを選ぶ?
1日券:滞在が短く、アンコールワットと主要遺跡を1日で見たい人向けです。
3日券:多くの旅行者におすすめです。1日券を3回買うと111ドルですが、3日券なら62ドルで、差額は49ドルです。2日だけ使う場合でも、1日券2枚(74ドル)より安くなります。
7日券:じっくり遺跡巡りをしたい人向けです。3日券との差額は10ドルです。ベンメリアなどの遠方の遺跡も含めて、4日以上回る予定なら検討してください。
アンコール遺跡は広く、暑さも厳しいため、日数を分けたほうが楽に見学できます。
4. アンコールパスの購入方法
公式ヘルプが案内する購入方法は、次の4つです。料金はどの方法でも同じです。
① 公式サイト・公式アプリ
ticket.angkorenterprise.gov.kh、またはアプリ(iOS・Android)で購入できます。券種と利用日を選び、決済するとE-チケット(QRコード)がメールで届きます。決済方法はクレジット/デビットカードとKHQRです。
② メインカウンター
アプサラ通りのロード60との角にあり、市中心部から約4kmです。毎日5:00〜17:30に営業しています。支払いは米ドル現金のほか、Visa、Mastercard、Discover、Union Pay、JCB、Diners Clubが使えます。トゥクトゥクの運転手には「Angkor Pass Office」と伝えると通じるとされています。
③ 自動販売機(キオスク)
ヘリテージウォークモール、アンコール・パルヴィス(アンコールワット正面)、アンコールエンタープライズ事務所にあります。販売は1日券のみで、支払いはカードかKHQRです。
④ ツアーガイド経由
ガイドが手配してくれる場合があります。
購入は、必ず公式の窓口を利用してください。公式サイトは、カンボジア政府が運営する唯一の公式購入サイトと明記しています。
5. 営業時間と入場時の注意
アンコールパスの入場時間は、公式サイトで5:00〜18:30と案内されています。日の出目当てなら、5:00から入場できます。
個別の遺跡は、情報源によって時間が異なります。目安は次のとおりです。
| 遺跡 | 開場の目安 | 閉場の目安 |
|---|---|---|
| アンコールワット | 5:00 | 17:30〜18:00 |
| バイヨン(アンコール・トム) | 7:30ごろ(6:00から入れたとの案内もあり) | 17:30ごろ |
| タ・プロム | 7:30ごろ(6:00から入れたとの案内もあり) | 17:30ごろ |
| プノン・バケン(夕日) | 6:00 | 19:00 |
アンコールワットは日の出の5:00入場が可能で、午前の柔らかい光のタ・プロムやバイヨンは朝の見学が人気です。訪問日の時間は、ガイドか公式サイトで確認してください。
夕日を組み込むコツ
公式FAQでは、翌日券を16:45以降に購入すると、その日の夕方から公園に入れると案内されています。翌日は通常どおり使えます。カウンターの案内では「17:00以降の購入分は翌日有効」と書かれていて、時刻の表記にずれがあります。17:00以降に購入すれば確実です。
入場時のポイント
- 各遺跡のチェックポイントで、スタッフがQRコードをスキャンします。紙のチケット、またはメールで届いたQRコードを提示してください。電波が弱い場所もあるため、QRコードは事前にスマートフォンへ保存しておくと安心です。
- 仏教の祝日(仏日)には、アンコールワットの第三回廊(中央塔)に入れない場合があります。日程は年ごとに変わるため、訪問前に最新の情報を確認してください。
6. 子どもの入場料
公式サイトによると、12歳未満の子どもはチケット不要です。年齢確認のため、パスポートの提示を求められることがあります。
12歳未満の子どもは、アンコールワットの上層部(急な階段)には上がれません。家族旅行では、上に登る人と待つ人に分かれることも想定しておきましょう。
7. カンボジア在住者向け「無料パス」
カンボジアに2年以上合法的に居住している外国人は、「アンコール・スペシャルパス(Angkor Special Pass)」を無料で申請できます。観光客や短期滞在者は対象外です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | カンボジアに2年以上滞在している外国人(外交官、駐在員、投資家、退職者、その家族など) |
| 必要書類 | パスポートの写し、2年以上の滞在を示すビザの履歴、顔写真(4×6cm、直近6か月以内のもの) |
| 申請場所 | Angkor Enterpriseのチケットオフィス(アプサラ通り)、またはオンライン(spass.angkorenterprise.gov.kh) |
| 特典 | アンコール遺跡群とコーケー遺跡に、無料で入場できる |
| 有効期間 | 1年間。更新には、居住要件を満たしている必要がある |
入場回数や審査の運用は変わることがあります。申請前に、公式サイトで最新の条件を確認してください。
8. 見学前に知っておきたい注意点
- チケットは携帯する:チェックポイントで確認されます。3日券・7日券は顔写真つきなので、他人に譲れません。
- 服装:肩と膝を覆う服装が求められると、多くの案内で共通しています。ノースリーブや短パンは避けましょう。特にアンコールワットの上層部で厳しく確認されます。
- 紛失に備える:購入直後に、チケットまたはQRコードを撮影して残しておきましょう。なくした場合は、購入した窓口に相談してください。対応は窓口の判断になります。
- 返金:購入後の返金はできないとする案内が、複数の旅行情報サイトにあります。日程が固まってから購入すると安心です。
- 暑さ対策:水、帽子、日焼け止めが必須です。日中の暑い時間帯は休憩を挟みましょう。
よくある質問(FAQ)
- アンコールワットの入場料はいくらですか?
- 公式サイトでは、1日券37ドル、3日券62ドル、7日券72ドルです(2026年9月19日確認)。
- ベンメリアはアンコールパスで入れますか?
- 入れます。アンコールパスを持っていれば、別に払う必要はありません。入口でパスを提示してください。パスを買わずにベンメリアだけ行く場合は、単独券(10ドル)が使えます。
- 日本円で払えますか?
- 公式の案内では、ドル建てのカード決済、KHQR、カウンターの米ドル現金が案内されています。円での支払いは案内されていません。
- 当日に買えますか?
- カウンター(5:00〜17:30)、キオスク(1日券のみ)、オンラインで購入できます。日の出目当てなら、前日までにオンラインで準備しておくと安心です。
- 3日券は連続でなくても使えますか?
- 公式の有効期限(7日)内に3日分を使う仕組みで、連続利用が必須とは案内されていません。
- 子どもは無料ですか?
- 12歳未満はチケット不要です。パスポートの提示を求められることがあります。
- カンボジアに住んでいる外国人は、無料で入れますか?
- 2年以上合法的に居住していれば、アンコール・スペシャルパスを無料で申請できます。観光客は対象外です。
まとめ
アンコールパスは、1日券37ドル、3日券62ドル、7日券72ドルです。多くの旅行者には、余裕のある3日券がおすすめです。アンコールパスを持っていれば、ベンメリアとクバール・スピアンに別料金は不要です。ベンメリアだけなら単独券(10ドル)で入れます。コーケー遺跡は別券(15ドル)が必要です。カンボジアに2年以上住んでいる外国人は、無料パスを申請できます。購入は公式の窓口で行い、有効期限と個別の営業時間は、出発前に公式サイトで確認してください。

