2025年9月9日より、すべてのフライトはテチョ国際空港発着へと移行しました。
また、公式な開港記念式典は2025年10月20日に開催される予定で、フン・マネット首相も出席する見通しです。

カンボジアでは、プノンペン〜シアヌークビル高速道路や新しいシェムリアップ国際空港の開業など、大規模なインフラ整備が続いています。これらは、急成長する経済を支え、同国を東南アジアの交通・物流ハブとして位置づける戦略の一環です。
なかでも最大規模のプロジェクトが、現在建設中の**「テチョ・タクマオ国際空港」**。カンボジアの未来を象徴するメガプロジェクトとして、国内外から注目を集めています。
◆ テチョ・タクマオ国際空港とは?
- 場所:プノンペンの南約30〜40km、カンダール州 (マップこちら)
- 総面積:2,600ヘクタール(約6,400エーカー)
- 開港予定:2025年7月⇒ 2025年9月9日に延期し、 2025年9月9日に空港移転する予定
- 建設開始:2019年
- 建設費用:約15億ドル(約2,250億円)
- 公式サイト:https://www.techoairport.com.kh/
◆ 特徴とスケール
| 比較項目 | プノンペン国際空港 | テチョ・タクマオ国際空港 | 
|---|---|---|
| 位置 | 市内中心部から約7km西 | 市内中心部から約30km南 | 
| 規模 | 約1,000ヘクタール | 約2,600ヘクタール | 
| 空港クラス | 4E(大型機) | 4F(超大型機対応) | 
| 年間旅客数(設計) | 約500万人 | 約1,300万人(第1段階) | 
| 搭乗ゲート数 | 14 | 22(第1段階) | 
| 対応航空便 | 国際・国内両方 | 国際便のみ | 
| 建設の歴史 | 1930年代から利用、1995年改修 | 2019年着工、2025年完成予定 | 
◆ 空港アクセスと今後の構想
- ✈️ フン・セン大通り〜国道2号線〜空港を結ぶ全長13.5km、幅60mのアクセス道路はすでにほぼ完成。
- 🚈 **空港と市内を結ぶライトレール(都市型鉄道)**の導入も検討中。
◆ 進捗状況(2024年12月時点)
- ✅ 建設進捗率:90%以上
- ✅ 主要施設・滑走路・ターミナル工事が最終段階へ
- ✅ 開港時にはアジア最大級の新空港として稼働予定
◆ なぜ重要なのか?
この空港は、単なる新しい交通施設ではありません。
カンボジアにとっては、
- 🌏 国際観光客の大幅増加
- 💼 貿易・物流の拠点化
- 💸 海外投資の促進
- ✈️ ASEAN航空ネットワークの中心的存在へ
といった、国の経済戦略と直結する未来の象徴です。
今後、カンボジア旅行を検討する際には、**「どの空港に到着するか」**が変わってくるかもしれません。
テチョ・タクマオ国際空港の開港により、日本からの渡航もより便利に、より快適に進化することが期待されています。
 
    



