2025年現在、カンボジアにはユネスコ世界遺産に登録された文化遺産が4件あります。
この記事では、各遺産の概要・見どころ・アクセス情報に加え、今後登録が期待される候補地まで網羅的にご紹介します。
✅ 世界遺産一覧(2025年時点)
遺産名 | 登録年 | 所在地 | 特徴 |
---|---|---|---|
アンコール遺跡群 | 1992年 | シェムリアップ州 | 東南アジア最大規模の遺跡群。アンコール・ワットなど含む |
プレア・ヴィヒア寺院 | 2008年 | プレア・ヴィヒア州 | 断崖絶壁に建つヒンドゥー教寺院。国境をめぐる歴史あり |
サンボー・プレイ・クック | 2017年 | コンポントム州 | 7世紀の都跡。レンガ造りの初期クメール建築 |
コー・ケー遺跡群 | 2023年 | シェムリアップ州東部 | 山岳密林にたたずむ巨大ピラミッドと王都遺跡 |
🏛 各世界遺産の詳細ガイド
1. アンコール遺跡群(Angkor Archaeological Park)

- 登録年:1992年
- 概要:9〜15世紀のクメール王朝の首都跡。アンコール・ワット、アンコール・トム、タ・プロームなど700以上の遺跡が集中。
- 見どころ:
- アンコール・ワットの朝日
- バイヨン寺院の「微笑みの四面仏」
- 自然に包まれたタ・プローム
- 入場料:1日券 $37、3日券 $62、7日券 $72(12歳未満無料)
- アクセス:シェムリアップ中心部からトゥクトゥクで約15分
2. プレア・ヴィヒア寺院(Preah Vihear Temple)

- 登録年:2008年
- 概要:標高525mの崖の上に建つヒンドゥー寺院。シヴァ神に捧げられた宗教建築で、壮大な参道と5つのゴープラ(門)が特徴。
- 歴史的背景:タイとの国境紛争の舞台となった寺院で、ICJ判決によりカンボジア領に確定。
- アクセス:シェムリアップから車で約3.5時間+坂道徒歩あり(4WD推奨)
3. サンボー・プレイ・クック(Sambor Prei Kuk)

- 登録年:2017年
- 概要:7世紀のチェンラ王国の都「イーシャナプラ」。レンガ造りの祠堂が密林に点在し、前アンコール期の貴重な建築様式が見られる。
- 見どころ:獅子像、八角形の塔、森に包まれた神秘的な雰囲気
- アクセス:プノンペンから車で約3時間半、またはシェムリアップからもアクセス可能
4. コー・ケー遺跡群(Koh Ker)


- 登録年:2023年
- 概要:10世紀の短期間だけ首都が置かれた古代都市リンガプラ。ピラミッド型の主塔「プラサート・トム」が有名。
- 特徴:未開発感が魅力。訪問者が少なく、秘境好きにおすすめ。
- アクセス:シェムリアップから車で約2時間半。日帰り可能
📝 世界遺産候補地(テンタティブ・リスト)
今後登録が期待されているカンボジアの世界遺産候補は以下の通りです。
- バンテアイ・チュマール遺跡(バイヨン様式の地方都市)
- プノン・クーレン遺跡群(初期アンコールの中心地)
- ベンメリア寺院
- プレア・カーン・コンポン・スヴァイ遺跡群
- 【2025年進行中】トゥール・スレン虐殺博物館/チュン・エク(キリング・フィールド)
📌 観光のヒント
- ベストシーズン:乾季(11月〜3月)は涼しく観光に最適
- 服装:遺跡は肌の露出が多いと入場制限される場合あり。帽子・日焼け止めも必須
- 言語:日本語ガイドを利用すれば歴史の理解が深まります
- ツアー活用:時間を有効に使いたい場合は、車+ガイド付きの1日ツアーがおすすめ
✅ まとめ
カンボジアは、アンコール遺跡群をはじめとする魅力的な世界遺産の宝庫。
2025年には新たに登録された「コー・ケー」も加わり、歴史的にも観光的にも大きな注目を集めています。
次の旅行では、ぜひこれらの世界遺産を巡る特別な体験をしてみてください。