
はじめに:ベストシーズン選びが旅の満足度を左右する
アンコールワットの朝日、トンレサップ湖の水上村、幻想的なベンメリア遺跡…。
シェムリアップは、季節によって全く違う表情を見せる街です。
「雨季に行くべき?それとも乾季?」
この問いに対する正解は、あなたが求める旅のスタイル次第。
本記事では、2026年最新の気候データをもとに、
・月別の特徴
・雨季と乾季のメリット/デメリット
・旅行目的別おすすめ時期
をわかりやすく解説します。
カンボジア・シェムリアップの気候の基本
シェムリアップは熱帯モンスーン気候で、「雨季」と「乾季」の2つに明確に分かれます。
年間の平均気温は約28℃、年間を通して「暑い国」ですが、体感は季節でかなり違います。
季節 | 期間 | 平均気温 | 降水量 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
🌞 乾季 | 11月〜4月 | 25〜35℃ | 少雨 | 晴天多く、観光に最適。朝晩は涼しく快適。 |
🌧 雨季 | 5月〜10月 | 26〜33℃ | 多雨 | 午後スコール中心。緑が濃く水が豊富。観光地は空いている。 |
乾季(11月〜4月)の魅力と注意点
メリット:旅行者にとって最も快適なシーズン
- 晴天率が高い(90%以上)
雨に邪魔されず、アンコール遺跡を一日中巡れる。
朝日・夕日撮影も安定して美しい。 - 観光・交通に支障がない
道路コンディションが良く、郊外(ベンメリア、コーケー遺跡など)も安心してアクセス可能。 - 虫・蚊が少ない
快適に過ごせるうえ、感染症リスクも低い。 - ベストフォトシーズン
澄んだ青空×アンコールワットの石造美はまさに黄金比。
デメリット:人気ゆえに混雑・高価格
- 観光ピーク(12〜2月)
特に正月・春節シーズンはホテル満室、遺跡も混雑。
⇒ 早朝出発 or 郊外遺跡へずらすのがおすすめ。 - 3〜4月は猛暑期
最高気温38〜40℃に達する日も。
午後は無理せずカフェ休憩やスパをうまく挟むのがコツ。
乾季におすすめの楽しみ方
- アンコールワット朝日観賞ツアー
- トンレサップ湖のクルーズ(乾季でも水位が安定)
- バルーン or ドローン撮影
- ナイトマーケット & 屋台グルメ散策
雨季(5月〜10月)の魅力と注意点
メリット:緑と静けさのシーズン
- 遺跡が神秘的に映える季節
雨に濡れた石造、苔むした回廊、静寂な遺跡…。
まるで「天空の城ラピュタ」のような幻想的世界。
特にベンメリアやタ・プロームは雨季が本領発揮。 - 観光客が少なく、静かに遺跡を堪能できる
人気のアンコールワットも行列なしで撮影可能。 - 宿泊費・ツアー料金が安い
雨季は閑散期。ホテル・ツアー価格が20〜40%割安になることも。 - 自然・農村の景観が最も美しい
稲が一面に広がり、トンレサップ湖は満水。
湖上の浮遊村(コンポンプロックなど)見学にもベスト。
デメリット:スコールと湿度
- 午後のスコール(30分〜1時間)が頻発
ただし朝は晴れる日も多く、観光スケジュールは十分組めます。 - 湿気・蒸し暑さ・虫対策必須
通気性のある服、虫よけ、レインコートを忘れずに。 - 一部道路がぬかるむ
特に郊外遺跡(コーケー、プリアヴィヘア)へは4WDが望ましい。
雨季におすすめの楽しみ方
- 雨上がりの遺跡フォトツアー
- トンレサップ湖・水上村ボートクルーズ
- カンボジア伝統マッサージや料理教室
- カフェ巡り・スパ・アートショップ散策
月別おすすめ時期早見表(シェムリアップ)
月 | 気候の特徴 | 観光快適度 | コメント |
---|---|---|---|
1月 | 快晴続き、涼しい | ★★★★★ | ベスト中のベスト。混雑注意。 |
2月 | 同上、やや乾燥 | ★★★★★ | 朝日鑑賞・遺跡巡り最適。 |
3月 | 暑くなる | ★★★★☆ | 体力に余裕あれば快適。 |
4月 | 猛暑期 | ★★☆☆☆ | 暑さ対策を万全に。 |
5月 | 雨季始まり | ★★★☆☆ | 午後スコール増加、緑が豊かに。 |
6月 | 雨季本格化 | ★★★☆☆ | 涼しくなるが、雨具必須。 |
7月 | 緑のピーク | ★★★★☆ | 写真愛好家・自然派に人気。 |
8月 | 大雨の日も | ★★☆☆☆ | スケジュールに余裕を。 |
9月 | 湖が満水、美しい | ★★★★☆ | 雨多めも魅力的風景。 |
10月 | 雨季明け、快晴増加 | ★★★★★ | 穴場ベストシーズン。 |
11月 | 乾季入り、快適 | ★★★★★ | 旅行者増加の始まり。 |
12月 | ベストシーズン本格化 | ★★★★★ | 涼しく観光に最適。 |
旅行スタイル別おすすめ時期
旅行タイプ | おすすめ時期 | 理由 |
---|---|---|
初めてのカンボジア旅行 | 11月〜2月 | 天候安定・移動快適・観光ベスト。 |
写真・撮影目的 | 6〜9月 | 雨上がりの光・緑・反射が美しい。 |
価格を抑えたい節約旅 | 5〜9月 | 航空券・ホテル割安。 |
女性一人旅 | 11〜2月 | 湿度低く、治安も安定。 |
家族・子連れ旅行 | 12〜2月 | 涼しく快適、観光地も整備。 |
季節別の持ち物チェックリスト
乾季に必要なもの
- 帽子・日焼け止め・サングラス
- 水筒や塩分補給タブレット
- 軽量な長袖(紫外線・冷房対策)
雨季に必要なもの
- 折りたたみ傘 or ポンチョ
- 防水リュック・スマホ防水ケース
- 虫よけスプレー・サンダル
- 着替えや速乾タオル
まとめ:あなたの「旅の目的」で選ぼう
- 快適さ・遺跡観光中心 → 乾季(11〜2月)
⇒ 晴天続き、ベストコンディション。 - 自然美・静けさ・費用重視 → 雨季(6〜9月)
⇒ 緑と水が織りなす幻想的な風景、写真派におすすめ。
どちらの季節でも、アンコールワットの朝日は感動的。
ただその輝き方は、乾季では黄金色に、雨季では水鏡に映える神秘として現れます。